事故防止の啓発チラシ

 【下野】下野署と下野地区交通安全協会はこのほど、交通事故防止の啓発チラシを500枚作製した。

 管内で駐車場内の事故が多発していることを受け、住民の交通安全の意識を高めることが狙い。同署によると、管内では昨年度の駐車場での事故が700件を超え、交通事故の約3割が駐車場で発生している。

 同署が昨年度の交通事故発生件数を近隣署管内と比較したところ、1平方キロ当たりの発生件数は鹿沼署の約4倍、真岡署の約2・5倍。1万人当たりの発生件数を見ても、鹿沼署の約1・18倍、真岡署の約1・2倍で、下野署管内の事故発生割合が多いことが明らかになった。松本泰之(まつもとみつゆき)署長も「着任当時から、物件事故による110番の受理件数が特に多いと感じていた」と話す。

 チラシはA4サイズで、後退時に周りをよく見て運転することや、車幅感覚をつかんで発進することをイラスト付きで呼びかけている。商業施設や病院など、駐車場のある管内施設に配布する。

 松本署長は「小さな事故に気を付ければ、大きな事故も減らせるはず。チラシを見てもらい、身近なところから交通安全の意識を高めてもらえれば」と訴えている。