感謝状を受け取る平井さん

 【那須塩原】県警の「思いやり110番」を実践したとして、那須塩原署はこのほど、那須町芦野、無職平井定利(ひらいさだとし)さん(64)に感謝状を贈った。

 平井さんは10月1日夕、孫の迎えのため家から出た際に、つえを突いて車道を歩いている高齢女性を見かけた。孫の迎えから帰って来ると女性が道路脇に座り込んでいたため、声をかけると「足がもつれて転んだ」と話したという。暗くなってきていたことから平井さんは110番し、警察官の到着まで付き添った。

 平井さんは「見たことのない人を気に留める地域柄もあるので、当たり前の行動だと思う。女性が無事で良かった」と話した。小川康博(おがわやすひろ)署長は「勇気ある行動で未然に事故を防げた」と感謝した。