揃いのベストを着用し、オリオン通りでごみ拾いをしながら若者に声をかけるボランティアら=22日夜、宇都宮市

 ひとり親家庭や居場所のない若者の支援に取り組む宇都宮市のNPO法人「ぱんだのしっぽ」が同市中心部のオリオン通り周辺に、誰もが気軽に立ち寄れる“駆け込み寺”のような支援拠点を開設する準備を進めている。名称は「ドロップインシェルター宇都宮」。若者ら幅広い世代の孤独や孤立の解消を図り、困り事に対応するのが狙いで年度内の設置を目指している。趣旨に賛同した同市医師会社会支援部も活動に協力する。11月から動き出し、夜の見回りや清掃活動、周知などに取り組んでいる。

 「最近調子どう?寒いからジャンパー着なよ」

 22日夜、オリオン通り。同法人の小川達也(おがわたつや)理事長(52)が顔見知りの客引きの若者に声をかけた。