休日には多くの若者たちが利用する小山市営コミュニティーバス「おーバス」
休日には多くの若者たちが利用する小山市営コミュニティーバス「おーバス」

 宇都宮市と芳賀町を結ぶ次世代型路面電車(LRT)開業から1年が過ぎた。平日の車内には通学で、休日はお出かけで利用する小中学生の姿がすっかり定着した。お友達と一緒に外出する人も増えたかもしれない。一方、「もしトラブルに巻き込まれたら」「自家用車で送り迎えした方が安心」と、バスや電車を使う子どもだけの遠出を心配する親の声も。どうすれば安心して公共交通を利用できるだろう。前後編に分けてそのヒントを探ってみる。

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 「行ってきまーす」「気をつけて。忘れ物ない? 何かあったら電話して」

 10月中旬。小山市に住むパート従業員女性(35)は、中学1年の長女(13)を心配そうに見送った。

突然の“デビュー” 3時間がやけに長く…

 長女はクラスメートと市営バスに乗り、JR小山駅へ。公共交通を利用し、子どもだけで出かけるのは初めてだった。

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