真岡、日光、那須烏山の3市で23~29日の7日間に4件4人の交通死亡事故が発生したことを受け、栃木県交通安全対策協議会(会長・福田富一(ふくだとみかず)知事)は29日、県内全域に交通死亡事故多発警報を発令した。全県警報の発令は10月12日以来で、今年2回目。
県警は12月5日まで、飲酒運転や速度超過、横断歩行者妨害などの交通指導取締を強化し、啓発活動などを通じて交通安全意識の高揚を図る。
県警交通企画課によると、死者4人中3人が高齢者だった。うち2人は夜間や薄暮時、道路横断中に車両にはねられた。このため歩行者らに反射材着用の徹底、運転手には早めの前照灯点灯などと呼びかける。
同課の角山弘(かくやまひろし)次長は「歩行者は運転手に『ここにいるよ』と分かるように反射材を身につけ、明るい色の服装も心がけてほしい。運転手は心に余裕をもって運転してほしい」と話した。