県内の9~11月の労働災害死者数は9人に上り、3カ月単位としては2020年以降の5年間で最多だったことが6日までに、栃木労働局への取材で分かった。1月以降の年間の死者数は16人で、特に陸上貨物運送業での労働災害が5人と目立つ。高所からの転落や墜落の他、感電の事故もあった。労働局は11月下旬、運送業など県内の42団体に職場で安全意識を高めるよう緊急要請を出した。12月は凍結や積雪の他、納期間際などのため死亡災害が起きやすいとされる。労働局は危機意識を共有し事故防止に注力する。