ひきこもりや不登校などに直面する人を支援する県子ども若者・ひきこもり総合相談センター「ポラリス☆とちぎ」(宇都宮市下戸祭2丁目)の開所から今年で10年がたった。2023年度までの相談者は3200人を超え、寄せられた相談は延べ約4万3800件に上る。国の調査を基にした県内の引きこもり状態の人は約2万人とも推計される。同センターは「支援が届いていない人は多い」とみて、各地での出張相談などに力を入れている。
同センターは14年10月に開所した。県の委託を受けた県若年者支援機構が運営し、対面や電話、メール、訪問などで相談に無料で応じている。
相談数は14年度の延べ1091件以降、年々増え、近年は4千件台後半から5千件台で推移している。
◆ ◆
県子ども若者・ひきこもり総合相談センター「ポラリス☆とちぎ」の相談者から、支援する側へと回り活動している人がいる。宇都宮市、細井隆義(ほそいたかよし)さん(48)。職歴がなく悩んでいた30代後半の頃、一歩踏み出し、支援機関につながったことで状況が変わった。現在は就労訓練を積む人たちをトレーナーとしてサポートしている。
残り:約 1281文字/全文:1799文字
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報でとちぎの「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者・フルプランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く