来年の干支(えと)「巳(み)」のきびがら細工作りが、栃木県鹿沼市村井町の「きびがら工房」でピークを迎えている。

製作がピークを迎えた「巳」のきびがら細工=19日午後1時45分、鹿沼市村井町
同工房では、県伝統工芸品「鹿沼箒(ほうき)」作りの際に生じた端材を使い、3代目の増形早苗(ますがたさなえ)さん(47)が手作りする。
幸運、金運が上がるように首を持ち上げた白蛇の形を表現し、大きさはとぐろの直径約3~8センチの3種類。来年1月末までに計約2千個を作るという。19日は水に漬けて軟らかくした4本のきびがらを糸で縛って形を作ったり、真っ赤な糸の舌を付けたりして愛らしい姿に仕上げていった。
増形さんは「リビングなどに飾ってもらい、幸せな気持ちになってもらえたらうれしい」と話していた。同市麻苧(あさう)町の「木のふるさと伝統工芸館」などで販売している。
(文・写真 河野光吉)