性同一性障害と診断された県内の当事者が、戸籍上の性別を男性から女性に変更するよう申し立てた家事審判で、外性器の見た目を変える手術を受けていない当事者に対し、宇都宮家裁が性別変更を認める決定をしたことが26日、関係者への取材で分かった。決定は5日付。事実上、手術を求めてきた性同一性障害特例法の「外観要件」について広島高裁は7月、「違憲の疑いがある」との判断を示しており、専門家はこれに沿った全国的に数少ない事例と指摘している。