あの投稿はこのことを言っていたのか-。

 下野新聞「あなた発 とちぎ特命取材班」(あなとち)に、日光市内の交差点で危険なシーンに遭遇した女性から対策を求める声が寄せられた。投稿から数日後、記者は同じ場所で同じ経験をして、目からうろこが落ちた。

 場所は日光市の宝殿(ほうでん)交差点。七里(しちり)アンダー側から日光インター方面へ向かう際に通過する交差点で、信号手前では右折レーンにいたはずの車が直進してくるので「何度もぶつかりそうになる」という投稿だった。

 同様の場面に遭遇した縁もあり、取材に着手した。交差点付近で写真を撮影したり、標識を確認したり。30分ほどの間にも、誤って交差点を進行する車を目撃し、「勘違いしてしまうドライバーは想像より多いのかもしれない」と感じた。

 一方、この交差点では近年、車による人身事故が発生していないことが分かった。市が路面標示を塗り直したことなども盛り込んだ記事を9月、紙面と公式ウェブサイトに載せた。

 下野新聞の公式X(旧ツイッター)で記事を公開すると、「実際に間違えたことがある」「これ、マジで危ない」「本当にある。けっこう怖い」などの反響が寄せられた。中には「色分けすれば分かりやすい」「誘導線を引けばいいのでは」などと改善案を挙げる人もいた。

 その後、交差点はどうなったのか。