「まぁ、スムーズに帰ってこられました」
取材から戻ったスポーツ担当の記者からは、疲れの中にも少しほっとした表情が見て取れた。
10月27日、宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎでJ2の栃木SC戦が行われた。スタジアムがある栃木県総合運動公園内では試合や各種大会が集中。大混雑・大渋滞が予想されるとして、公園事務所は公共交通機関の利用を呼びかけていた。X(旧ツイッター)では、赤地に白抜きの「10月27日」「2万人」の文字を配したチラシの画像が拡散していた。
この記者も、余裕を持ってスタジアムに向かったという。しかし、特に渋滞もなく、試合開始の2時間前に到着。代わりに目にしたのは、早めに来場し入場を待つ数千人のサポーターだった。
栃木SC戦は予想を上回る1万6476人を集めた。他の各種大会も見込みからの増減があったが、公園全体の来場者はぴったり予想通りの約2万人。大きな混乱はなかったという。来場者の協力と公園事務所関係者の尽力、そして周辺住民の理解があってのことだと思う。
一方で、周辺への悪影響がゼロだったわけでもない。スタジアムの定員は約2万5千人。満席になったらどうなるのだろうか。公園のキャパシティーと導線のバランスを考えずにはいられなかった。
10・27負けられない戦いがここにもある 「大混雑予想」の栃木県総合運動公園(10月17日午前11時30分公開)

10月27日、七つの試合や各種大会が集中する栃木県総合運動公園。大混雑が予想されるとして、公園管理事務所が対策を進めている。来場者の予測は、22年のとちぎ国体を除けば過去最多。多くの熱戦が展開される会場で、公園管理事務所も「負けられない戦い」に挑む。

1日、カンセキスタジアムとちぎ(公園管理事務所)の公式X(旧ツイッター)アカウントが投稿した。「(27日は)Jリーグ戦、各種全国・関東大会等が開催されます。来場者総数が2万人に及ぶ可能性があり、駐車場・周辺道路の混雑が予想されます。ご来場に際しては、公共交通機関のご利用をお願いいたします」
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