手作業の分別を見学する参加者ら

 【鹿沼】市在住の外国人向けの多文化共生講座がこのほど、市環境クリーンセンターなどで行われた。ベトナムやバングラデシュ出身の外国人や関係者約40人がごみの処理施設を見て回り、分別方法などを学んだ。

 外国人が安心して暮らせる環境づくりを推進する市の「かぬま多文化共生プラン」の一環で、同プラン推進委員会が主催。市内では約1800人の外国人が生活し、人口の2%ほどを占める。細分化するごみの分別方法が分からず困る人が多いことを踏まえ、今年の講座のテーマとした。

 最初に市資源循環課の担当者が座学でごみの分別について説明し、「限りある資源を有効に活用するため協力してほしい」と呼びかけた。その後、参加者は焼却施設や粗大ごみなどの処理施設に案内され、職員が実演する手作業での分別を見学。ペルー出身の旭が丘、主婦迫田(さこだ)タニアさん(67)は「見学してきちんと分別に協力しようと思った」と話した。

 見学後には、市役所で松井正一(まついしょういち)市長との懇談会も行われた。