県警は9日、宇都宮市若草2丁目の県警察学校で、年頭視閲式を行った。新型コロナウイルス禍の影響や2024年元日の能登半島地震への対応に伴い、5年ぶりの開催。約700人の来場者の前で堂々とした隊列を披露し、県民の安全安心を守る士気を高めた。

5年ぶりの年頭視閲式で堂々とした隊列を披露した各隊員=9日午前10時10分、宇都宮市若草2丁目
関川朋大(せきかわともひろ)警務部長の指揮で初任科生や機動隊などの警察官286人が、同校校庭を足並みをそろえ整然と行進した。続いて白バイやパトカー、災害時に出動する特殊車両など41台が入場した。ヘリ1機も上空を飛行した。
部隊を巡閲した難波健太(なんばけんた)本部長は「県警の基本姿勢は誠実、仁愛、強靱(きょうじん)。一人一人が高い倫理観と強い使命感を持ち、職務に精励していく」と訓示した。

5年ぶりの年頭視閲式で堂々と隊列走行する白バイ=9日午前10時10分、宇都宮市若草2丁目
式典後は車両の展示や音楽隊の演奏も行われた。
今春の県警入りが内定しているという壬生高3年郷間大輝(ごうまだいき)さん(18)は「来年は自分たちが歩くのかと思うと、改めて警察官になる実感を持つことができた」と興奮気味に話した。