光免疫療法の治療機器で模型にレーザー光を照射する野口教授=下野市薬師寺

 自治医大付属病院は10日までに、口腔(こうくう)がんの患者に薬とレーザー光でがん細胞を死滅させる光免疫療法「アルミノックス治療」を県内で初めて行った。外科手術などを経てがんを再発した患者が主な対象で、2024年に群馬県在住の女性に実施した。治療を担った歯科口腔外科の野口忠秀(のぐちただひで)教授は「患者の生存期間の延長やQOL(生活の質)の向上が期待できる」としている。