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 黒羽商工会青年部による「どんと祭」が12日、大田原市黒羽向町の那珂川河川公園で行われた。夕闇の中、家族連れらが正月飾りなどをたき上げる炎を見守り、無病息災を願った。

大勢の来場者が見つめる中、激しい炎が舞い上がった「どんと祭」=12日午後4時55分、大田原市黒羽向町
大勢の来場者が見つめる中、激しい炎が舞い上がった「どんと祭」=12日午後4時55分、大田原市黒羽向町

 木材で高さ約8メートルのやぐらが組まれ、しめ飾りやだるまなどが入れられた。

 神事が執り行われた後、地元の黒羽太鼓が打ち鳴らされた。弓の名手那須与一(なすのよいち)にちなみ、黒羽中弓道部の「くろばね弓道ガールズ」の7人が火矢を放ち、やぐらが燃え上がった。部長の2年森(もり)穂(ほ)の香(か)さん(14)は「緊張したが、みんなの矢が狙い通り当たった。楽しかった」と笑顔を浮かべた。

大勢の人の前で炎を上げるやぐら=12日午後4時55分、大田原市黒羽向町
大勢の人の前で炎を上げるやぐら=12日午後4時55分、大田原市黒羽向町

 

 那須塩原市鍋掛、小学3年渡部佑基(わたなべゆうき)さん(8)は自作の高さ約30センチの門松を持ち込んだ。「ちょっともったいないとも思ったが、燃える火はすごかった」。母晶子(あきこ)さん(43)は「また1年、健やかに過ごせるといいですね」と語った。