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 正月の終わりを告げる宇都宮二荒山神社の夜祭「春渡祭(おたりや)」が15日、宇都宮市馬場通り1丁目の同神社周辺で行われた。市中心部をみこしが練り歩き、今年1年の無病息災を願った。

オリオン通りを練り歩くみこし=15日午後5時45分、宇都宮市江野町
オリオン通りを練り歩くみこし=15日午後5時45分、宇都宮市江野町

 12月15日の「冬渡祭(おたりや)」と年を渡って対になる祭りで、平安時代から続くとされる。

 みこし渡御は夕方に始まった。神事や田楽舞奉納に続いて午後5時半ごろ、同神社を出発。担ぎ手約100人は1時間ほどかけて、大通りやオリオン通りなどを練り歩いた。沿道には多くの人たちが集まり、厳かな渡御に見入っていた。

 境内では終日、正月飾りや縁起物のたき上げが行われた。長男(10)、次男(8)と3人で訪れた同市今泉新町、会社員田澤由紀(たざわゆき)さん(40)は「お守りなどを持ってきた。家族みんなが健康に過ごせる1年にしたい」と話した。