ネズミの大家族の日常を描いた絵本「14ひきのシリーズ」などで知られる栃木県益子町在住の絵本作家いわむらかずお(本名・岩村和朗)さん(85)が、昨年12月19日、亡くなったことが今月22日までに分かった。
いわむらさんは1939年東京都生まれ。東京芸術大美術学部工芸科卒業後、サラリーマン生活を経て70年に「ぷくぷくの絵本」で絵本作家デビューした。75年に都内を離れ、同町へ移住した。
83年、代表的シリーズ「14ひきのひっこし」「14ひきのあさごはん」を発表。「こりすのシリーズ」「トガリ山のぼうけん」「かんがえるカエルくん」などを発表し、フランスやドイツ、台湾など海外の子どもたちにも親しまれている。
98年に那珂川町小砂に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館。82年、県文化奨励賞、2008年県文化功労者、14年に仏芸術文化勲章「シュバリエ」を受章した。