トラックに黒ラベルを積み込む従業員

トラックに黒ラベルを積み込む従業員

トラックに黒ラベルを積み込む従業員 トラックに黒ラベルを積み込む従業員

 【那須】3月末での閉鎖が決まっている高久甲のサッポロビール那須工場は23日、商品の最終出荷を行った。

 同工場は2007年10月から本格稼働し、「黒ラベル」などの小容量の缶ビールや、限定ビールのたる製品を中心に製造してきた。24年4月、経営資源の集中を理由に閉鎖することを発表した。

 この日は従業員ら約25人が見守る中、135ミリリットルの黒ラベル2028ケースがトラックに積み込まれた。トラックが出発すると従業員は手を振り、最後の出荷を見届けた。今回出荷した135ミリリットルの黒ラベルは、工場閉鎖に伴い終売が決まっている。

 大西宏(おおにしひろし)工場長(54)は「感慨深いものがある。地元の人たちに支えられて操業を続けてこられたので感謝したい」と話した。

 閉鎖後は菓子メーカー大手のブルボン(新潟県柏崎市)が建物などを取得し、グループ会社のエチゴビールなどの生産拠点として活用する。