【壬生】町はこのほど、職員への理不尽な要求などの迷惑行為「カスタマーハラスメント(カスハラ)」対策の一環として、カスハラの事例を記載した職員の対応マニュアルと町民に注意を呼びかけるポスターを作成した。
町は昨年6月、カスハラに関するアンケートを実施。回答した職員の4人に1人が2019年度以降、何らかのカスハラに遭遇していることが分かったという。町はすでに職員証(名札)を名字のみの表記とし、顔写真もなくしている。
マニュアルは22ページ。「時間拘束型」「暴言型」など八つのタイプ別にカスハラへの対応例を示すほか、アンケート結果で寄せられた事例を掲載している。悪質な場合は警察に通報することも掲げている。
ポスターはA4サイズ。町職員が描いたイラスト付きで「カスハラが招く職員の業務の滞りをなくすことは、町民のみなさまへのサービス向上につながります」などと呼びかけている。町役場や町内施設に掲示している。町総務課は「職員を孤立させず、上司や同僚などの枠を超えて全員でサポートしていく」としている。