東武鉄道のSL大樹(たいじゅ)とJR東日本のディーゼル機関車(DL)が共演する「SL×DLとちぎ鉄道フェスティバル」が25日、栃木駅などで開かれた。SLは「小江戸とちぎ号」として特別運行し、栃木-下今市駅間を初めて営業運転した。

合図を受けて栃木駅を出発する「SL大樹小江戸とちぎ号」=25日午前11時30分、栃木市沼和田町
栃木市と両社が冬の観光誘客のために企画した。SLは午前10時13分に東武栃木駅の2番ホームへ入り、後にJR両毛線のDE10形DLも到着した。
SL出発式には大川秀子(おおかわひでこ)市長や樋口達夫(ひぐちたつお)JR東日本高崎支社長らが出席。東武鉄道の志村健(しむらたけし)鉄道事業本部副本部長は「今回のつながりを生かし、関係者一丸となって観光PRや地域活性化をしていく」とあいさつした。
多くの鉄道ファンがカメラを構える中、94人を乗せたSLは同11時半、汽笛を鳴らし煙を上げながら下今市駅へ出発。駅周辺では日光江戸村の公演やマルシェなども行われ、にぎわいを見せた。