2月に配布が開始される防災ラジオ

 【茂木】本年度の町の主要事業の一つ「防災ラジオ無償貸与」が2月1日、町内全域で始まる。自然災害時の停電でテレビや電話、インターネットが使えなくなっても機能する電池式のFMラジオで、配布に伴い町内53カ所にあった火災などを知らせるサイレンは廃止する。

 防災ラジオは町のケーブルテレビの回線を使用。ケーブルテレビを通じて光ネットワークを設置した3404世帯に配られる。全4340世帯(2024年12月1日現在)の78・4%に当たる。

 町ではサイレンの老朽化などから、町民への新たな情報伝達システムの導入を模索。本年度の一般会計予算に防災ラジオの購入やシステム導入のため1億2800万円を計上した。

 防災ラジオでは緊急地震速報や町の避難や火災情報、全国瞬時警報システム(Jアラート)などが流れる。小型の液晶パネルで文字も表示され、録音機能で再生も可能。委託業者は宇都宮市のトランセンス社で、順次、各世帯を訪問して設置していく。

 町担当者は「サイレンは廃止になるが、町のゆずもメールも含めて防災情報が受け取れるよう町民に周知していきたい」と話していた。(問)町総務課消防防災係0285・63・5632。