下野市は3日、同市下古山の若林公園の水道水から国の暫定目標値(1リットル当たり50ナノグラム)を超える有機フッ素化合物(PFAS)を検出したと発表した。県内の水道水で目標値を超えるPFASが検出されたのは初めて。坂村哲也(さかむらてつや)市長は「直ちに健康被害を及ぼすものではないが、より安全な水環境のため、水質改善策を講じる」とコメントを出した。
市によると、1月20日に検査した石橋第2配水区域内にある同公園の給水栓から52ナノグラムを検出。また、同区域内の第13号水源の井戸水からも53ナノグラムを検出した。
驚きと不安、冷静な受け止め 近隣住民、思い交錯
県内の水道水で初めて国の暫定目標値(1リットル当たり50ナノグラム)を超える52ナノグラムの有機フッ素化合物(PFAS)が検出された下野市下古山の若林公園。市が調査結果を発表した3日、近隣住民からは驚きや不安の他、冷静に受け止めようとする声が聞かれた。識者は急な体への影響は否定しつつ、自治体の情報提供の重要性を指摘した。
若林公園は市北部に位置し、周囲には住宅や飲食店、事業所が点在。駐車場はなく、滑り台やブランコ、水道が設置されている。
公園の近くに住む会社員男性(61)は、市が配布した文書を見て目標値超えを知った。「びっくりした。早く水質を改善してほしい」と要望した。
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