県人事委員会は3日、社会人を対象とした2025年度県職員採用試験(行政職)で、受験資格の上限年齢を39歳未満から61歳未満に引き上げると発表した。国の支援制度に伴う就職氷河期世代対象の試験が終了するためで、それと同様の就職支援が必要と判断したという。

 同委員会によると、同世代対象の試験は20~24年度に実施。雇用環境が厳しく、非正規雇用を余儀なくされた人も多いとされる1970年4月2日~85年4月1日生まれが対象だった。

 毎年度3~5人の枠に対し、最終倍率は24・1~69・4倍で推移し、高いニーズがあった。

 25年度の社会人対象試験は、20人程度の採用を予定。5月19日~6月20日に出願を受け付け、7月に適性検査、8月に論文試験、9月に口述試験を実施し、最終合格者は10月22日に発表する。