全国の水道水や井戸水から発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が検出される中、県内で最初に井戸水から国の暫定指針値(1リットル当たり50ナノグラム)を上回る濃度でPFASが検出された宇都宮市南部で、指針値超えの範囲が広がっている。該当する井戸は11カ所に拡大し、検出濃度は最大で250ナノグラム。水道水を使う大多数の市民は事態を冷静に受け止める一方、井戸の所有者の一部からは地下水の安全性に対する懸念の声も上がる。市は「指針値超えが出る限り、拡大調査を継続する」としているが、飲用以外の用途に関する国の指針が示されない中でその先の対応に苦慮している。
昨年11月、同市南高砂町の井戸水で市内初となる暫定指針値超えが確認された。市は同町を中心とした1平方キロメートル内にある井戸を調査。濃度超過が判明するたびに隣接する地域を500メートル四方に区切って、調査範囲を順次広げてきた。現在は市内全域での検査結果も踏まえ、市南部の15カ所で調査を進めている。
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