発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が宇都宮市内の井戸水や下野市内の水道水から国の暫定目標値(1リットル当たり50ナノグラム)を超えて検出された問題を巡り、陸上自衛隊宇都宮駐屯地(宇都宮市茂原1丁目)は7日、下野新聞社の取材に対し、駐屯地内の水道水と水源の井戸について水質検査を行う考えを明らかにした。時期は未定。防衛省が自衛隊施設の調査を順次進めており、「適切な水道管理の一環」としている。両市内の検出場所は同駐屯地の周辺に集中している。

 PFASは航空機火災用の泡消火剤などに使われ、東京都や岐阜、福岡県などの自衛隊施設で目標値超の濃度の検出事例がある。