「脳脊髄液減少症という病気をご存じですか」。下野新聞「あなた発 とちぎ特命取材班」(あなとち)に昨年秋、そんな投稿が寄せられた。頭や体への衝撃により脳脊髄液が漏れ、頭痛や倦怠(けんたい)感などの症状が出る疾患だ。生活に支障が生じ、症状から「怠けている」と誤解されることも。送り主は中学生時に同症になり、一時通学できなくなった矢板東高1年男子生徒(16)の家族。治療で日常生活を取り戻した男子生徒は「学校に行けない子の中には、脳脊髄液減少症の可能性がある子もいることを知ってほしい」と願う。
ある朝起きると、頭が痛く、気だるい。男子生徒が体調に違和感を覚えたのは同校付属中2年だった2023年2月下旬。かかりつけ医で診察を受け、処方された頭痛薬を飲んでも改善しなかった。すぐに県内の総合病院を受診。自律神経の不調で体調不良などの症状が出る「起立性調節障害」の疑いが指摘された。
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