子どもに多くみられるのが特徴の食物アレルギー。子どもに食物アレルギーがある場合、家庭や学校で原因となる食べ物を取らないよう注意していると思いますが、「もしも」の時の備えは十分ですか? 17~23日のアレルギー週間を機に、災害時に食物アレルギーのある子どもはどう備え、周りの大人はどんな手助けができるのか。食物アレルギーの子どもがいる家族らで結成する「とちぎアレルギーの会」代表の大森敦子(おおもりあつこ)さん(41)に話を聞いてみた。

食物アレルギーは、特定の食べ物を食べたり、触れたりした後にアレルギー反応が現れる疾患。約9割の人にかゆみやじんましんなどの皮膚症状がみられる。ほかに、くしゃみやせきなどの呼吸器症状、目の充血などの粘膜症状などが出現する。重度の場合には、ほんの少しアレルゲンが混じっている食品を食べるだけでも、重篤な症状「アナフィラキシー」を起こしてしまうことがある。
原因となる食べ物には、卵や牛乳、小麦が多く、そのほか魚卵を含む魚介類、ピーナツ、果物類、そば、エビやカニの甲殻類などがある。加工品で使われるものが多く、食事だけでなくおやつでもチェックは大変だ。
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大森さんの小学2年の長男は重度の食物アレルギーがある。アレルギーっ子の親として、どんな備えをしているのだろう?
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