コメ価格の高騰を受けた政府備蓄米の放出を前に、国から管理を委託されている栃木県内の事業者が26日、下野新聞社の取材に応じた。倉庫内には約1トンのコメが入った袋「フレコンバッグ」が、約4メートルの高さまで積み上げられて保管されていた。

高さ約4メートルまで積み上げられ、倉庫で保管される備蓄米=26日午前9時15分、栃木県内
倉庫の所在地や事業者名は非公表。敷地内には倉庫が4棟あり、合わせて約2800トンの備蓄米を保管しているという。
一つの倉庫には2022年産の県産米「あさひの夢」などが積み上げられ、年産や品種、等級、備蓄米である印が記載された検査証明書が袋ごとにつり下げられていた。
一年を通じて温度や湿度を一定に保って品質管理を徹底しており、事業者の担当者(37)は「温度や湿度は毎日確認して記録している。ネズミの侵入にも気をつけている」と話した。保管している備蓄米が今回の放出対象になるかは未定という。

倉庫で保管される備蓄米

倉庫で保管される備蓄米