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ギネス登録証を手に笑顔を見せる箱石シツイさん（中央）。左は長男の英政さん＝5日午前10時35分、那珂川町谷川
那珂川町谷川の自宅で自身の半生を語り、笑顔を見せる箱石シツイさん＝2024年10月４日、那珂川町
栃木県那珂川町谷川、理容師箱石（はこいし）シツイさん（１０８）は５日、世界最高齢の女性の現役理容師としてギネス認定された。ギネスワールドレコーズジャパン社の担当者が同日、同町を訪れ箱石さんに認定証を手渡した。
同社によると、これまでの世界最高齢の現役理容師は２０１８年10月、１０７歳の時点で現役を続けていた米国人の故アンソニー・マンチネッリさん。現在は男性部門、女性部門に分かれており、箱石さんは女性では初の認定となった。
箱石さんは１９１６（大正５）年11月に谷川村（現那珂川町谷川）の農家の三女として生まれ、14歳で上京。19歳で理容師免許を取得した。戦争中に古里へ疎開し53年、36歳で現在地に自宅兼店舗「理容ハコイシ」を開業し、今に至る。
２０２１年３月には東京五輪・パラリンピックの聖火ランナーを１０４歳で務めた。１０７歳だった24年１月には、米国の調査会社ロンジェビクエストから「世界最高齢の現役理容師」に認定された。
箱石さんは１００歳を超えてからも長年の常連客や、活躍を聞きつけた“ファン”らの求めに応じ月に数回、はさみとくしを手に仕事場に立ってきた。
