太平洋を航海し、世界遺産の小笠原諸島・父島の自然を満喫するクルーズツアー「にっぽん丸で行く 春の小笠原クルーズ」(下野新聞社、日立ポートサービス企画主催)の参加者348人は9日、豪華客船「にっぽん丸」で茨城県大洗町の大洗港を出港した。
本県の参加者83人を含むツアー客は、同港に接岸したにっぽん丸に次々と乗船。船出を見ようと甲板に集まった人にはシャンパンなどが振る舞われた。午後5時、船が大きな汽笛を響かせて出発すると、岸壁で地元の大洗高マーチングバンド部が演奏して見送った。
日程は14日までの5泊6日。航海中は「美味なる船」と呼ばれるにっぽん丸の食事や多彩な船内イベントを堪能する。2日間滞在する父島ではホエールウオッチングをはじめとしたオプショナルツアーがあり、雄大な海洋自然に触れる。
鹿沼市板荷(いたが)、無職渡辺力夫(わたなべりきお)さん(76)は「夫婦で参加しました。小笠原へ行くのは初めて。クジラを見るのがとても楽しみです」と期待に胸を膨らませていた。
(文・写真 磯真奈美)