雇調金などの不正受給が指摘された栃木グランドホテルの施設外観=12日午後、栃木市万町

 新型コロナウイルスに関連した国の雇用調整助成金(雇調金)と緊急雇用安定助成金(緊安金)で、栃木市の代表的ホテル「栃木グランドホテル」(栃木市万町、若林可奈子(わかばやしかなこ)社長)が2020年4月から約2年間で、計約6千万円超を不正受給していたことが12日、関係者への取材で分かった。

 栃木労働局は不正受給を認定し、違約金などを含め計約7800万円の返還を求めている。若林社長は取材に対し、不正の意図はなかったとした上で「12日に全額納付した。申請要件に関する認識が甘かった」と説明している。