【矢板】「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋(愛知県一宮市)と市は21日、包括連携協定を締結した。同社のレトルトカレーを市の災害時備蓄品にするなど連携する。同社が全国の自治体と同様の協定を結ぶのは初めて。
こぶし台の同社栃木工場は、全国約1200のカレー店の約8割にカレーソースを供給する最重要施設の一つという。一方、同社のレトルトカレーは市のふるさと納税返礼品の約45%を占める人気商品だ。これまで同社、市双方が連携を図ってきた。
協定によって災害時備蓄品といった防災や、ふるさと納税商品の開発などで連携する。市役所を訪れた平尾康能(ひらおやすたか)執行役員(56)は「地域の安全安心やふるさと納税の更なる拡大に貢献できるのは大変意義がある」と述べた。森島武芳(もりしまたけよし)市長は「新たな価値の創造につながっていくよう進んでいければ」と抱負を語った。