栃木県教委は24日、2025年度の県立学校教職員と県教委事務局職員の定期異動を発表した。退職や新規採用も含めた教員の異動規模は前年度比72人増の760人となり、過去10年間で4番目に多い。宇都宮高校長に長裕之(ちょうひろゆき)県教委教育次長(57)、宇都宮女子高校長に藤田弘光(ふじたひろみつ)宇都宮東高校長(58)が就く。発令は4月1日付。
新任校長は15人で、うち2人が女性。新任校長の平均年齢は55・9歳。県教委によると、県立学校の管理職全体(177人)に占める女性の割合は24・9%だった。近年は女性管理職が増加傾向にあり、前年度に続き25年度も過去10年間で最も高い割合となった。
県教委は「女性が働き続けられる環境が整ってきたことに加え、生徒指導主任など現場でリーダーを担う女性が多く、その中で管理職への登用も増えている」と分析した。
異動の内訳は校長が31人(前年度比1人増)、教頭は49人(3人増)、一般教員420人(14人減)、新規採用者106人(3人増)、退職者154人(79人増)だった。公務員の定年が61歳へ引き上げられたことに伴って定年退職者がゼロだった前年度からの反動で、25年度の退職者は大きく増加した。
主な校長として宇都宮東高校長に山下拡男(やましたひろお)県教委高校教育課長(55)、真岡高校長に加藤達也(かとうたつや)栃木翔南高校長(55)、大田原高校長に豊住隆行(とよずみたかゆき)宇都宮清陵高校長(55)が就任する。
県教委高校教育課長には河上恵太(かわかみけいた)同高校教育課主幹(54)、同健康体育課長に熊木則裕(くまきのりひろ)矢板東高教頭(53)が就く。県立学校から県教委事務局へ転入するのは30人、事務局内での異動は20人となる。