栃木県教委は25日、2025年度の公立小中学校と義務教育学校教職員の定期異動を発表した。異動総数は2917人となり、過去10年間で3番目に少なかった。教育次長に大高栄男(おおたかひでお)総合教育センター所長(59)、同センター所長に高野和泰(たかのかずひろ)義務教育課長(57)が就く。発令は4月1日付。
異動者の内訳は校長が193人(前年度比2人増)、教頭216人(31人減)、一般教員1614人(64人減)。新任校長は96人、教頭は136人で、それぞれ女性は42人と72人、平均年齢は55・8歳と53・5歳だった。
女性管理職数は新任も含めて校長164人、教頭226人。管理職全体(964人)に占める女性の割合は40・5%となり、前年度に続いて過去10年間で最も高かった。
退職者は496人。公務員の定年引き上げに伴い定年退職者がゼロだった前年度から104人増えた。新規採用者は男性167人、女性231人の計398人(58人増)となった。
県教委事務局への転入は39人、事務局内での異動は45人。県立学校の教員と合わせると転入は69人、事務局内異動が65人だった。
24年度末に小学校2校、中学校3校が廃校となり、25年度から中学校1校が新設される。25年度の学校数は小学校328校、中学校146校、義務教育学校6校の計480校。