通報者のスマホ(手前)での撮影映像が映し出された指令員のパソコン画面のイメージ(画像は一部加工しています)
通報者のスマホ(手前)での撮影映像が映し出された指令員のパソコン画面のイメージ(画像は一部加工しています)

 急病や事故、災害はいつも突然襲ってくる。直面した人はすぐに119番し、正確に情報を伝えたり、時に急病人やけが人の応急措置を担ったりする必要がある。そこで心強い味方となるのが「Live(ライブ)119」だ。県内に先駆けて本格運用を始めた宇都宮市消防局では、約3年間で利用件数が3倍以上に増えた。担当者に使い方や機能、利点を聞いた。

宇都宮市消防局
宇都宮市消防局

 Live119は、119番すると、状況に応じてて通報者のスマートフォンに、市消防局通信指令課から通話中にショートメッセージでアドレスが届く。それにアクセスすると利用開始。手順に従い、現場の動画撮影を始めると、現場の様子を通信指令課とリアルタイムで共有できる。通信指令課の職員は現場へ急ぐ隊員らに正確な位置や状況を伝えることができる上、映像を見ながら、通報者に心臓マッサージや止血など応急手当ての方法もアドバイスできる。

通報者側のLive119の画面
通報者側のLive119の画面