宇都宮地方気象台は28日、宇都宮市で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。平年より2日、昨年より3日早い。この日、同市花園町の新川沿いでも桜が咲き始め、露店では花見客を出迎える準備が進んでいた。

新川沿いで咲き始めたソメイヨシノ=28日午後0時5分、宇都宮市花園町
気象台によると、28日午前9時過ぎ、同市明保野町の気象台敷地内にある標本木で、10輪前後の花が咲いているのを職員が確認した。21日以降、平年より気温が高い日が続いたことで開花が進んだといい、1週間ほどで満開になる見通し。

つぼみが開き始めた宇都宮地方気象台のソメイヨシノの標本木=28日午前10時20分、宇都宮市明保野町
28日の県内は南から温かい空気が流れ込んだ影響により、気温が上がった。最高気温は佐野が24・9度、宇都宮24・5度、小山24・3度などとなり、各地で5月上旬~6月下旬並みの陽気となった。五十里の23・3度、土呂部の21・1度、奥日光の18・7度は3月の観測史上最高。

花開き始めた宇都宮地方気象台のソメイヨシノの標本木=28日午前9時50分、宇都宮市明保野町
一方、29日は北からの冷たい空気の影響を受け、県内各地で2月並みの寒さに戻るという。