【佐野】任期満了に伴い6日告示、13日投開票の日程で行われる市議選(定員24)を前に、下野新聞社は立候補予定者28人に政策アンケートを実施した。市議として最優先に取り組みたいテーマは36%(10人)が「子育て支援」を挙げ、次いで「防災・減災」が25%(7人)だった。市の最重要課題の一つ「人口減対策」については、「子育て世代の支援充実」が最も効果的とする回答が50%(14人)を占めた。
【問1】市議会議員として取り組みたいテーマは何ですか
【問2】佐野市の人口対策として、どんな施策が効果的だと思いますか
【問3】「ゼロカーボンシティさの」の実現に向け、どのような取り組みが特に重要と考えますか
【問4】議員定数について今後どうあるべきだと考えますか
【問5】金子裕市長の市政運営や政治姿勢を支持しますか
アンケートには先月末までに立候補の意思表示をした28人が回答した。
優先順に三つを選択してもらった「取り組みたいテーマ」では、子育て環境の充実や市民の安全安心の確保などを念頭に「子育て支援」を最優先とし、「防災・減災対策」「教育の充実」「人口減対策」などを組み合わせる回答が目立った。その他として「企業誘致」「女性が輝く社会」「地域共生社会」を最優先とする回答もあった。
効果的な人口減対策については、半数の14人が「子育て世代の支援充実」を選んだ。次いで「企業誘致による雇用創出」が32%(9人)だった。「全体的な施策ブラッシュアップ」や「住民税・固定資産税減税による地域経済の活性化」を含めた回答もあった。
実質的なCO2の排出量ゼロを目指す市の「ゼロカーボンシティさの」では、実現への施策として市の豊富な資源の「森林の再生・活用」が25%(7人)、「再生可能エネルギーの導入」と「ごみ減量化」が共に21%(6人)だった。
今後の議員定数は「現状維持」が57%(16人)で、「削減」の43%(12人)を上回った。
金子裕(かねこゆたか)市長の市政運営などに対しては、「どちらかといえば」を含めた支持が39%(11人)の半面、「どちらかといえば」を含めた不支持も29%(8人)に上った。施策に応じ個別に判断とするものや、現時点での回答留保を明記した立候補予定者もいた。