JR宇都宮駅構内の2階西口に1日、餃子(ぎょうざ)をまとった犬の像が登場した。宇都宮ブランドプロモーションキャラクターの「餃子犬じゅうべえ」で、ユーモラスな愛くるしい姿で駅利用者を出迎える。

像は台座を含め、高さ約1・7メートルの強化プラスチック製。じゅうべえは、程良い焼き色の餃子をまとった犬の設定で、餃子のじゅうじゅう焼ける音と匂いで食べ頃が分かる鋭い耳と鼻が自慢という。宇都宮市と宇都宮観光コンベンション協会などで構成する宇都宮ブランディングアライアンスが企画、制作した。
昨年11月にはJR渋谷駅中央改札内に約1カ月設置され、交流サイト(SNS)に投稿が相次ぐなど人気を呼んだ。「宇都宮の魅力を伝える」という都内での活動を終えて地元に“凱旋(がいせん)”したじゅうべえは今後1年ほど、JR宇都宮駅を新たな居場所としてPRの任務を続ける。
同日行われたお披露目式には佐藤栄一(さとうえいいち)市長と同駅の北野谷伸一(きたのやしんいち)駅長、宇都宮餃子会の鈴木章弘(すずきあきひろ)事務局長が出席。市や同駅のマスコットキャラクターたちも見守る中で除幕が行われ、姿を現したじゅうべえに通行人から「かわいい」と声が上がった。

群馬県高崎市から訪れた高橋小織(たかはしさおり)さん(46)は「宇都宮の餃子をアピールするのにぴったり。新たな宇都宮の顔ですね」と笑顔。友人と観光で訪れた都内の高校2年大野緒莉(おおのいおり)さん(16)は「インスタグラムにアップしたい」と早速、写真に収めていた。