フクロウ神社で知られる栃木県野木町野木の野木神社で4日、野草のニリンソウが見頃を迎え、満開となった境内の桜とともに春の訪れを告げている。

見頃を迎えたニリンソウ=4日午前11時5分、野木町野木
ニリンソウはキンポウゲ科の多年草。約2センチのかれんな白い花が1本の茎に2輪咲くことが名前の由来とされる。同神社の海老沼敏亨(えびぬまとしゆき)権禰宜(ねぎ)(53)によると、開花は例年より3週間ほど遅く、現在4分咲き。今月中旬まで楽しめるという。
久しぶりに晴れ間がのぞいたこの日、境内西側の約千平方メートルの敷地で白い花びらが春風に揺れていた。小山市松沼、主婦松沼秀子(まつぬまひでこ)さん(75)は「桜とニリンソウを見て春を実感しています」と話した。
同神社では13日、地元住民や子どもたちが参加する「春神楽奉納祭」が行われる。
(文・写真 近藤文則)