電動キックボードの安全利用を呼びかけようと、県警と宇都宮市は8日、同市馬場通り4丁目のバンバ市民広場で、市民らを対象とした体験試乗会を初めて開催した。
春の交通安全県民総ぐるみ運動の統一行動日「『自転車マナーアップ』強化の日」に合わせた取り組み。電動キックボードは最高速度20キロ以下などの要件を満たせば免許不要で運転できる。
県警の警察官や市職員が、原則車道を走ることやナンバープレートの装着義務があることをチラシで周知。多くの通行人が市内でシェアリングサービスを展開する「Luup(ループ)」の社員から説明を受けながら体験試乗した。
下野市下古山、公務員鈴木優聖(すずきゆうせい)さん(23)は「初めて乗ったが安定感があり爽快」と気に入った様子。県警の高橋修司(たかはししゅうじ)交通部長は「利便性は高いが、交通ルールと正しい乗り方を守ってほしい」と話した。
県警によると、2024年の電動キックボードの交通違反は前年比14件増の17件、物件事故は3件増の3件。会場では自転車の交通安全教育も行った。