「信号機が下向き気味で近くまで行かないとよく見えない」。鹿沼市、パート女性(57)から「あなた発 とちぎ特命取材班(あなとち)」に疑問が寄せられた。現場を見てみると、確かに遠くからだと信号の色が判別できない。県警に聞くと、交通事故防止に向けた「あえての」狙いがあった。

晃望台交差点の信号機。灯器の回りは囲まれ、遮蔽物もある
晃望台交差点の信号機。灯器の回りは囲まれ、遮蔽物もある

 この信号があるのは鹿沼市西茂呂1丁目。国道121号と市道が交わる「晃望台交差点」と、50メートルほど西にある丁字路交差点だ。

 記者も実際に車で通ってみた。国道121号を西から東へ進み、丁字路交差点まで来た。その先にある晃望台交差点の信号は確かに見えづらく、丁字路交差点を過ぎてから色がはっきりと判別できた。東から進んだ場合も同様で、晃望台交差点を過ぎてから丁字路交差点の信号が見えるようになった。

 信号を見やすくした方が走行しやすいのではないか-。県警交通規制課に尋ねた。