感謝状と委嘱状を受け取った木村次長(中央)と鈴木哲人署長(右)

 【小山】特殊詐欺被害を防いだとして、小山署はこのほど、栃木銀行小山東支店の木村浩亮(きむらひろあき)次長(46)に感謝状を贈った。木村次長は今年2月下旬にも詐欺被害を防いでおり、1年間に2回防止したとして県警から「声掛けマイスター」に委嘱された。

 3月6日、定期預金の解約と振り込みのため70代の男性が来店。男性は「振込先はLINEで届く。今日中に振り込めば全額戻ってくる」などと話した。

 窓口担当者から報告を受けた木村次長は、50万円以上振り込もうとしていることや他行からすでに100万円以上振り込んでいることなどから詐欺を疑い、同署に通報した。

 鈴木哲人(すずきてつひと)署長らから感謝状と委嘱状、バッジを受け取った木村次長は「職員にも注意喚起し、自分たちが最後の砦(とりで)であるという意識を高めて、詐欺被害防止に努めたい」と話した。