栃木県矢板市下太田の「君嶋きのこ園」で春物の原木シイタケ「春子」の収穫が大詰めを迎えている。

収穫の大詰めを迎えている肉厚の原木シイタケ=16日午前10時40分、矢板市下太田
同園は約1ヘクタールのほだ場で年間1万本の原木から10品種を栽培している。毎年、桜の開花時期に収穫や乾燥加工の繁忙期が重なるといい、今年は3月25日に作業が本格化。多い日は1日千キロ超を収穫し、乾燥加工品と共に道の駅やいたや県内外のホテル、飲食店に卸している。

16日は同園代表の君嶋治樹(きみじまはるき)さん(41)ら4人が、肉厚で身の締まったシイタケを手際よくもぎり取っていた。今月いっぱい収穫する。

3月から春らしい気候が続いた今年は豊作といい、君嶋さんは「寒い冬を越した春物はポリポリしている肉質とうま味が魅力。食卓で旬を感じてほしい」と話した。
(文・写真 永嶌理絵)