世界的に活躍する現代美術家奈良美智(ならよしとも)さんの作品などを展示する「N’s YARD」(那須塩原市青木)が今月、正式オープンから半年を迎える。県北を拠点に制作活動を続ける奈良さんが、書面で下野新聞社のインタビューに応じた。

 -N’s YARD設立への思いを改めて教えてください。また場所はどうして那須塩原だったのでしょうか。

 「作品が売れ、たまっていくお金をどうしようという問いの答えが制作環境の充実でした。土地を探し、偶然に見つけたのが那須でした。ほぼ全財産を使ってスタジオを建てたのが2005年の秋。それからまた10年ほどたち、次は気軽に作品を展示できる環境をつくろうとN’s YARDを建てることを考えました。私自身、都市よりも郊外、緑あふれる風景が好きで、この自然豊かな地が気に入っています」