任期満了に伴う真岡市長選は20日告示された。いずれも無所属新人の前市議中村和彦(なかむらかずひこ)氏(52)と佐々木重信(ささきしげのぶ)氏(85)の2人が立候補を届け出て、一騎打ちの選挙戦に突入した。

 中村氏は午前10時、同市並木町2丁目の選挙事務所で出陣式を行い、石坂真一(いしざかしんいち)市長や支援する16人の市議、茂木、益子、芳賀の3町長らが出席した。

 約500人の支持者を前に中村氏は「子どもや子育て世代などに対する七つの柱、45項目の政策を掲げた。人口減少時代の中で20年後、30年後を見据えて必ず有効打となる」と強調。「性別や世代を超え、一人一人が活躍できるまちづくりをしたい」と訴えた。

 佐々木氏は午前8時40分、同市東郷の大前(おおさき)神社前で支持者ら約60人が見守る中で出陣式を行った。第一声で佐々木氏は「政治と教育が大切。子どもたちのため、市民のために尽くしていく。市政が変わる姿を見せていきたい」と主張した。

 子ども1人に3万円の教育支援、お年寄り1人に5万円の生活支援をする公約については「市の予算の無駄を省いて市民に還元する。やる気と喜びを共に味わいたい」と説明した。

 市議補選(欠員3)には、いずれも無所属の元職1人、新人4人の計5人が立候補した。

 投票は27日午前7時~午後7時に市内42カ所で行われ、同8時から同市田町のEarthいちごスポーツ交流館で即日開票される。