上三川町で確認されたカタビロシンジュクチカクシゾウムシ(県立博物館提供)

上三川町で確認されたカタビロシンジュクチカクシゾウムシ(県立博物館提供)

 上三川町大山地区などで外来種とみられる国内初確認のゾウムシが見つかり、県立博物館が詳しい生態を調べていることが、22日までに同館への取材で分かった。特徴が酷似していることから、中国や台湾が原産のクチカクシゾウムシの一種とみられる。中国では害虫とされるが、日本在来の生物多様性への影響は確認されていないという。

 国内初確認であることから同館などが「カタビロシンジュクチカクシゾウムシ」と和名を付けた。体長1・5~2センチと国内の他のゾウムシより一回りほど大きいことなど、中国のゾウムシの一種と特徴が酷似している。中国の種は同国原産の植物ニワウルシを食い荒らすため害虫とされる。