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 26日午後10時ごろ、那須塩原市青木の東北自動車道上り線で、逆走していた乗用車と別の乗用車が正面衝突した。同10時25分ごろには那須塩原市埼玉の上り線で、衝突事故に伴って発生した渋滞に大型トラックが突っ込んだ。計10台が絡む事故となり、3人が死亡、2人が重傷、8人が軽傷を負った。逆走車は黒磯板室インターチェンジ(IC)から進入して少なくとも約3キロを逆走したとみられ、県警が原因を捜査している。

逆走した乗用車(手前)と別の乗用車が正面衝突した現場=26日午後10時20分、那須塩原市青木(関係者提供)
逆走した乗用車(手前)と別の乗用車が正面衝突した現場=26日午後10時20分、那須塩原市青木(関係者提供)

 死亡したのは、逆走車を運転していた宇都宮市、職業不詳男性(42)、正面衝突された乗用車を運転していた岩手県北上市、会社員男性(56)、トラックに追突された乗用車に同乗していた埼玉県川越市、職業不詳女性(60)。

 県警高速隊によると、現場は那須IC-黒磯板室IC間の片側2車線の直線道路。逆走車は正面衝突事故の前に、黒磯板室IC付近で逆走が目撃され、約500メートル北方で別の乗用車と接触事故を起こした。「逆走車が北進している」「当て逃げされた」などの110番が相次いだ。

 乗用車は、さらに2キロ以上逆走し、追い越し車線で乗用車と正面衝突。別の乗用車2台も巻き込まれた。逆走車の男性の通行目的は不明、正面衝突された男性は帰省途中だった。

 正面衝突の現場から約1キロ北方では、事故に伴って発生した渋滞の最後尾にいた女性の夫(65)の乗用車にトラックが追突。計6台が絡む事故となった。