栃木県塩谷町大久保の鬼怒川河川敷で、赤紫の花と白い綿毛が特徴のオキナグサが見頃を迎えている。晴天に恵まれた1日も地元住民らが春風にそよぐ花に見入っていた。

青空の下で白い綿毛を揺らすオキナグサ=1日午前10時45分、塩谷町大久保
県版レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類に分類されている多年草。花が咲いた後に付く綿毛が白髪の「翁」に似ていることが名前の由来とされている。
同所では約4千株が群生。整備作業などに取り組む大久保まちづくり推進委員会によると、今年は冬の寒さなどの影響で、例年よりも1~2週間成長が遅れたが、5月中旬まで楽しめる見込み。
同委員会の和気忠永(わきちゅうえい)委員長(81)は「関東近郊で群生している場所はなかなかない。貴重な花をよりたくさんの人に見てもらえれば」と話している。
(文・写真 広瀬華)