サッカーJ3で2位の栃木シティは3日午後2時から、首位を走るFC大阪と対戦する。勝てば首位の天王山。好調のチームをけん引するFW田中(たなか)パウロ淳一(じゅんいち)(31)は3日までに、Z世代に人気の写真投稿SNS「BeReal.」の公式アカウントを、国内プロサッカー選手として初めて開設した。ピッチ外でも注目される田中の発信力を見込んだ東京都内の企業が開設を支援し、SNSマーケティングの広告塔として抜てきした。田中起用の狙いを企業の担当者に聞いた。
BeRealは、2020年に公開されたフランス発のSNSアプリ。1日に一度ランダムな時間に来る通知に合わせて2分以内に撮影し、投稿する必要がある。撮影はスマートフォンのインカメラとアウトカメラで同時に撮影される。写真を加工ができないことも特徴。「映えない」「盛れない」写真で、ありのままの日常を共有できる点が若者に支持されている。若者との接点を生み出すツールとして企業の注目度も高まっている。
田中のアカウント開設を支援したのは、SNSマーケティングを支援するホットリンク(東京都千代田区)。田中はBeRealを通じて、広告主の商品やサービスについて発信しユーザーに届ける役割も担う。同社は「田中パウロ淳一の等身大の魅力を活かし、商品やサービスの自然な訴求を実現する」としている。
なぜ田中を起用したのか-。同社の石渡広一郎(いしわたひろいちろう)執行役員は「同じくZ世代の利用が多いTikTokで41万超のフォロワーを有する田中選手は、BeRealとの親和性が非常に高い」と説明する。
BeRealは「投稿者の創意工夫が問われる場面も多い媒体」。TikTokやX(旧Twitter)、Instagram、YouTubeをそれぞれの特性に応じて使い分ける田中は、BeRealも上手に活用できるとした。「BeRealで田中選手の魅力を知っていただき、栃木シティの試合観戦に足を運んでもらうきっかけになれば」とも期待している。
田中は同社を通じて「ありのままの様子を少しずつ発信していきます。リアルな僕をぜひ見にきてください!」とコメントした。
全文921文字
下野新聞デジタルに会員登録すると…
- 事件事故や高校野球・イベントなど速報でとちぎの「今」が分かる
さらにスタンダードプランなら…
- デジタル有料記事の大半が読める
- 教育や仕事に役立つ情報が充実
愛読者・フルプランなら…
- アプリも使えて、おくやみ情報もいち早く