「バイクが車と車の間をすり抜ける危険な行為をなぜ規制しないのでしょうか」。交通事故に関する小紙の記事を読んだ川崎市麻生区の男性から、「追う! マイカナガワ」(マイカナ)取材班に疑問の声が寄せられた。共感を覚えた筆者は早速、取材を始めた。

 男性のメールには、こうつづられていた。「渋滞してノロノロ運転している車の間から突然バイクが飛び出してくるのは恐怖でしかありません。車を運転する方ならどなたでも二輪車が横ギリギリを追い越していく時のヒヤリハットを経験したことがあるのではないでしょうか」

 車で移動する機会が多い筆者もこうしたバイクのすり抜け行為に出くわすことがあり、危険性を感じていた。啓発につながる記事を書こうと、神奈川県警交通部を訪ね、話を聞いた。

軽トラックの後方から追いつき、すぐ横で停車するバイク=1月30日、横浜市港南区内(画像の一部を加工しています)
軽トラックの後方から追いつき、すぐ横で停車するバイク=1月30日、横浜市港南区内(画像の一部を加工しています)

法律の定義なし

 そもそもバイクのすり抜けとは、どういう行為なのか。

(神奈川新聞)

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